気高く、勇敢に。あたしはそれほど押し潰されない

対面官は面倒臭みたいに率先詰問し始めた。
売り買いとは何か。
それについて、私には用意していたひとつの答えがあったハズ。
何とかそれが答えになっているのかどうなのかすらいかがわしいが、今回この場で率直にぶつけて見るプライスはあると思った。
「どうしても、マネーではないと思います」
それは、建物からここまで辿り着くまでの頃、たえずして考えていたことでもあった。
「何で?」
僅かながら、対面官の琴線に触れたようだ。更に突き動かすなら、今回しか瞬間はなさそうです。
「今の世の中、金に固執する余裕、景気至上信条へと傾倒していって仕舞う性分があまりにも多くなっていると思います」
「それの、何が悪賢いの?」
拷問は尚も貫く。私は不愉快体験を思い起こした。そしてそこには予め父親や元同僚の面影があった。拝金信条の人間の面構えを思い起こすだけでも反吐が出る。
私は、あの人たちのようには絶対にならない。だからこそ今回、こういう呪わしい「国はフィー」という古き悪しきモラルとおさらばすべきシーンがやってきたのだ。
私の消えかかっていた闘志が再燃した。http://nyota.co/musee-senaka/